ユリアナ 営業所ニュース 『歯磨きでコロナウイルス予防』 2020年05月16日 (土)

今回は専門知識があるアドバイザーさんに
原稿をお願いしました。



新型コロナウイルスはまだ始まったばかりで
その性質はよくわかっていませんが、
一般的に感染症と歯磨きの関係は
よく指摘されています。


虫歯は虫歯菌が作った酸で歯を溶かしますが
あくまで歯の表面での話です。
ところが歯周病は歯と歯茎の隙間に
歯周病細菌が感染して炎症がおこり、
深く進行します。

こうして増えた歯周病菌は
体内に入りインスリンの働きを悪くし、
糖尿病の原因になります。

ある時は気道を奥に侵入し
肺炎の原因になります。
老人の誤嚥性肺炎は、
歯磨きどころではなかった阪神淡路大震災では
誤嚥性肺炎で多くの人が亡くなりました。

その他心臓に到達して細菌性心内膜炎、
血管の壁に侵入して動脈硬化など枚挙に暇がありません。

口の中を清潔にし、歯周病菌を歯周病ポケットの奥に
追いやらないことは大切なことなのです。

また口内細菌はインフルエンザウイルスが
粘膜に侵入しやすくする糖鎖分解酵素や
粘膜を破壊するタンパク質分解酵素を作ります。

口腔ケアのおかげで、
老人施設でのインフルエンザ感染が一桁落ちたという
報告もあります。
コロナウイルスにおいても
感染しやすくなることは
容易に想像が尽きます。

しかし口の中ではハンズクリーンで
消毒するわけにはいきません。
また数時間おきに歯磨きをするわけにもいきませんので、
こまめにオーラケアフレッシュを使うとよいでしょう。

(前東京大学大学院医学系研究科准教授・聖徳大学大学院人間栄養学研究科教授 神野茂樹談)


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